蓮根(れんこん)は、煮物や天ぷらにするとおいしい食材です。穴が空いていることから「先の見通しがきく」として昔から縁起物とされています。蓮根に含まれるビタミンCには疲労回復などの効果があり、さらに、鉄分の吸収を助けるビタミンB1-2や血液をつくるビタミンB6も含まれているので、貧血防止や肝機能の働きを助けてくれるなど健康な体を作る強い味方です。さらに、カットしたときに引く糸は、納豆やオクラ、里芋などに含まれるムチン由来で、胃壁を保護し、消化を促進します。ちなみに、蓮の根とかきますが、実際は根ではなく地下茎(ちかけい)という茎がふくらんだものです。
おいしい時期
水煮などの加工品は通年出回っていますが、蓮根の旬は11月〜2月です。
蓮根の選び方
選び方のポイントPOINT
- 表面に傷や黒ずみの無いもの
- 少し黄色がかったもの
- 太くて真っ直ぐなものは良品
- 皮の色が不自然に白いものは漂白されている可能性が高い
- 断面が自然で、穴のサイズの揃ったもの
傷みやすいので、黒ずみに注意
蓮根は水煮や冷凍食品などの半加工品が多く出まわっていますが、生の蓮根の美味しさには全然敵いません。ぜひ、生の蓮根を選ぶようにしましょう。また、流通の過程で傷や黒ずみが出来やすく、そこから傷んでいくので、傷や黒ずみのないものを選びます。色は全体的に少し黄色がかっているもの、形は太くて真っ直ぐなものが良品です。表面の色が不自然に白いものは、漂白されている場合があるので避けるようにしましょう。
以上、蓮根の選び方でした。